コースの損壊と今後の計画
台風一過の翌未明に地震が発生し4日経過しました。また、停電解消からは2日目になりました。
この間の時間経過が非常に長く感じられたのは私だけでしょうか。
電化が進んだ現代では、情報に取り囲まれ電化製品に依存するといった環境にどっぷりと浸かり、時間の過ごし方としての個人スタイルが定着しております。その結果、ブラックアウトの世界では情報が遮断され行動の取り方が見えず時間の経過が長く感じたのではないでしょうか。
さて、ここにきて漸く当倶楽部の損壊状況が把握できるようになり、原因を専門業者に確認しながら判断しましたのでご報告申し上げます。
今回の災害は、NHK特番での報道の通り、台風と地震の複合災害であります。
7月初旬の大雨、8月の大半が降雨という状態で地盤が緩み、9月5日の台風による暴風雨が地下配管を壊し土砂の流出を促したものと思われます。
そこへ地震の大きな揺れが生じ、重力に耐えられない箇所が崩落したものであります。
一番大きな崩れは空沼コース15番ホールと16番ホールに渡っており、池に土砂が流入したため被害が大きく見えておりますが、実際に崩れた面積は500平方メートル程度であります。テレビでは2500平方メートルと報道しておりますが余りにも大きな表現で困惑しております。
今回の復旧工事は、配水管の整備が中心となり従前の500~700ミリ管を1000ミリ管以上に拡充させ、今後の大雨にも耐えれるようにする予定です。
また、みなさまに批判されるかもしれませんが、クリークの新設や池の拡張を検討しておりまして、今までにない景観を作ろうと思っております。(シグネチャーホールとなります)
また、15番ホールは打ち上げホールでグリーンが見えませんでしたが、この際フェアウエイとグリーン面をフラットにしたいと考えております。
なお、工事は1~2か月で造作が終わりますが、グリーンを最初から作成しますので使用可能となるのは来年の夏ころになると思います。その間、テンポラリー(仮設)グリーンをご使用いただくことになりますが何卒ご了承の程、宜しくお願いいたします。
藻岩コース13番と8番ホールにつきましては、今回の崩落部分に強化資材を入れ再発防止を図り、今後の大雨に耐えれるよう大きな配水管や枡を設置します。
今までは法面が急傾斜だったこともあり、危険が伴っておりましたので緩斜面に変更する予定であります。
設計図面が出来ましたらみなさまに公開したいと思います。
みなさまのご協力とご支援を宜しくお願い申し上げます。
<空沼15番と16番、崩落場所>