更新作業の目的(1)
当倶楽部は更新作業を18日(月)から随時行います。
グリーンに穴を開けて砂を入れますので、お客様からパッティングの妨げになると嫌われておりますが、芝の育成のためにどうしても必要な作業ということでご理解とご協力をお願いします。
今年は、大江さんの指導の下、管理作業を展開します。その効果が今から楽しみです。
さて、更新作業の目的を簡単にお話したいと思います。
<目的>
(1)土壌環境の改善
(2)芝草の生理的機能の活性化(若返り)
(3)プレーイングクオリティの適正化
・・・・となっております。(東洋グリーン㈱幸村陽子グリーン研究講習会:参照)
今日は、土壌環境の改善と芝草の若返りについて簡単にお話します。
芝が元気に育っていくには、土の中の微生物が活躍しやすい環境をつくらなければなりません。
微生物は、土の養分を分解しアミノ酸等に変換し、その栄養分を芝の根が吸い上げ、芝を成長させております。芝育成メカニズムにとって、非常に重要な働きをしております。
地中で活躍する微生物は、酸素を必要としており、人間と同じ二酸化炭素を排出します。そこで、夏場に向けて成長する過程で酸素が供給されやすい環境をつくるために更新作業をするのです。
また、土の中が水分過剰になったり、芝の刈り糟や根っこの死滅したものが有機物の塊(マット層)になり酸素や水が提供されにくくなりますので、更新作業により、穴を開け、砂を入れることにより排水性や通気性を高めさせるのはこのためです。
次回、プレーイングクオリティを高める効果についてお話します。