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更新作業の目的(2)

前回のお話に続いて第二弾として、更新作業の目的である「プレーイングクオリティ」についてお話します。

芝は、葉を刈られると上に伸びれない分、横に広がるという特性があります。横に広がるということは密度の濃い芝になるため、コース管理は芝を刈ることにかなりの労力と時間を費やし、より良いグリーンを作る努力をしております。

しかし、その特性を活かすには芝自身の健全な成長が前提であり、成長を促進するための土中の環境改善が必要となります。

グリーンのパッティングクオリティは芝の高い密度と床の均一な状態が必要であり、通気性と水の透過性が悪ければ、土壌の加湿化を惹き起こし病気発生の温床となります。逆にドライ状態となれば成長を阻害する要因となります。

ボールマークが大きいグリーンは加湿化が原因しているのかもしれません。グリーン表層の加湿が重なると、根が機能しなくなり水を吸えなくなる「ウェットウィルト」状態になります。軟弱なグリーン面の弊害としては、芝の軸(葉の下部)を刈り込む「かじり」というリスクがあり、結果、致命的なダメージを与えパッティングクオリティを悪化させることになります。

以上の通り、健康で均一な状態のグリーンにするためにも更新作業は絶対必要条件であり、プレーイングクオリティを高めるためにも実施するということをご理解ください。