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サブグリーンの残骸

真駒内CC藻岩コース18番ホールにて改造工事をしておりましたが、漸く終わりつつあります。ツーグリーンをワングリーン化した時に、サブグリーンの残骸的な不自然なままの状態だったものを治す工事でした。当倶楽部には、このような状態のものが未だ存在します。
現在、順次、改造・撤去しておりますが、ツーグリーン時代の配置により、本グリーンから離れた場所にバンカーが存在していたり、コースに締まりがありません。
何とか早い段階で改造を終わらせたいと思い取り組んでおりますので、今しばらくご容赦願います。

さて、ツーグリーンの始まりは?と思い日本ゴルフコース設計者協会の教本を見ていましたら、掲載されていました。
1932年(昭和7年)、日本で初めてベントグリーンのコースが東京ゴルフ倶楽部(朝霞コース)と廣野ゴルフ倶楽部で誕生し、特に東京ゴルフ倶楽部はフェアウェイまで洋芝(ブルーグラス属)だったそうで、その鮮やかさはそれまでのコウライシバ、ノシバのコースとは比べものにならなかった・・・とあります。しかし、その年は歴史的な猛暑で、夢のような美しいコースは暑さのために死滅する事態になったそうです。暑さに強いコウライシバは健全そのものでしたが、4年後の1936年には大雪に見舞われ、一ヶ月も積雪のままだったため大きなダメージを受けたそうです。
 この窮状にかの有名な井上誠一がコウライと洋芝の二つのグリーンを実現させたそうです。井上氏は「ツーグリーンは本来のゴルフコースの姿でない」と否定的な考えでありながらも止むを得ない苦汁の選択としてツーグリーンを作ったそうです。
現在は、コース設計者のコンセプトを呼び戻し、効率面も考慮し、既にワングリーン化が図られております。