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コース設計の「公平」と「罠(わな)」

コース設計の教本を見ていると、相反する言葉が並んで出ていました。
ひとつは、特定のプレーヤーが有利、或いは不利になるといったことがないよう「公平さ」を求める設計が要求されるということ。
例えば、ドロー打ちプレーヤーに的を絞ることなく、ストレートボール、フェードが要求されるホールなどをバランスよく取り入れることが必要で、あらゆるプレーヤーの技量を試すことのできる、バラエティーあるホールの組み合わせが必要とのことです。

もう一方は、距離のジャッジメントに錯覚を与えるような造形法を用いる設計(いわゆる「罠」)のことです。
例えば、グリーン手前のバンカーを大きくしたり、バンカーあごを高くしてグリーン面を小さく見せて距離感を惑わす方法です。また、フェアウェイやラフの幅を変えることで距離に錯覚を与える方法であり、いわゆる「だまし絵」の手法です。

私のようなスライスもフックも打つような(打ってみなければ判らない)者にはコースの公平性はわかりませんが、「このホール本当にこの距離?」と惑わされるようなことは、時々感じますね。
また、入り易いバンカー等のハザードはコース設計者の意図するところであり、はまり易い自分としては意地悪にしか感じません。