突然の知らせでした。
本人からは、癌を患い会社経営を後進に譲り、会長になったとの手紙が１ヶ月前に届いたばかりでした。
手紙を読み携帯へ電話するも繋がらず、今度北陸へ行く時に会いに行こう・・・・と思った矢先でした。
あまりにも早い訃報に愕然としました。享年６０歳でした。

彼は、昔から人生目標を３つ持っておりました。
その内の２つは会社の存在を大きくする目標で、彼の頑張りで悠々達成しておりました。
もうひとつは、ゴルフのハンディキャップを１０台にすることでした。
決して上手とは言えませんでしたが、これも「何とか達成した」と手紙に書いてありました。

本当にゴルフ好きで、会社の前に芝を張り巡らせ水撒きから芝刈りまで自分でやり、アプローチの練習をする姿をよく見かけました。
隣の会社の屋根にぶつけたとか、車を傷つけたとか・・・・。（子供っぽい一面を見せておりました）
自宅にも会社にも昔からゴルフチャンネルを引き込むなど「ゴルフ付けの生活だね」と言うと、
「経営者は孤独で、嫌なことがあっても誰にも言えない。でもゴルフがそれを忘れさせてくれるんだ・・・・」と話してくれたあの時の偽りのない笑顔が思い浮かびます。

ラウンド後に、すし屋さんで倒れるまで飲み、ゴルフ談義をした時の楽しい一時が、鮮明に浮かんで頭から離れません。
手紙が来て連絡を取れなかったことが悔やまれて、悔やまれて・・・・。

ゴルフをこよなく愛した旧友のご冥福をお祈りします。