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夏越えのための刈り高UP

ここ一週間は、夏越え(夏の暑さに耐える対策)のために、刈り高を3.0ミリから3.3ミリに引き上げております。
砂を入れ、刈り高を上げますとスティンプ(グリーンの速さ)が下がり10.5~11フィートの速さが9.5フィートぐらいまで落ちております。
(ここ数日の雨で、今日は更にスピードが落ちていると思います)
今後の気象状況を見ながら刈り高を低くするとのことですが、8月初旬には元の高さに戻る予定です。

昨年は、一番低くて3.6ミリでしたが、今年は2ミリ台にまで下げることができており、格段の差でグリーンの基盤は向上しております。
刈り高はグリーンの床が平坦でしっかりしていないと低く刈れません。凸凹がありますと地面をかじり、芝の軸を刈り、結果的に枯らすことになります。
低く刈るには基盤ができていないと出来ないのです。

さて、その中で今回の刈り高UPは、暑い夏に耐えうる芝を作るために、敢えてこの時期に行いました。
刈り高を上げると、芝のストレスが軽減されるのか一気に元気になり、刈り糟(芝を刈り取った葉の切り糟)が増えるそうです。
羊ヶ丘CCの7番は、今年、木を切り日当たりを良くしたこともあり、今回の刈り高UPで、約4倍の刈り糟(かす)が出たそうです。

肥料や天候等の条件が重なったこともあり、著しい成長があったのだと思います。しかし、一気に増える刈り糟は肥培管理をする者としては「問題有り」とのことです。
今年の芽数は、昨年の倍近くになっており、改善度を証明しております。

真駒内は大会に向けて明日から刈り込みを強化していきます。
女子倶楽部対抗の練習ラウンドのみなさんは、早いグリーンで練習したいと仰いますが、季節、季節の対応があり一気にできないということをご理解いただきたいと存じます。
各クラブ、これから一週間先が楽しみです。