激甚豪雨災害(9.11)から満1年を迎えて
昨年9月11日未明に、前夜からの300ミリの集中豪雨が当倶楽部コースを襲いました。
支笏湖から南区常盤への「線状降水帯」と呼ばれる気象現象により甚大な被害をもたらしました。
早朝、コース管理からの電話の声に尋常でないことを察知し、現場へ駆け付けましたが、予想を超える被害の大きさに自分を失いかけました。
地獄の様相と言いますか、新設したカート道路のアスファルトが散在し、宇宙から隕石でも落ちたかのように大きく崩れていました。
滝のCCからは「フェアウエイが大きく陥没!!」と、聞いた事のないような状況報告があり、5年前のル・ペタウゴルフ場の陥没死亡事故が頭をよぎりましたが、夜半の陥没であり、お客様がいなかったことが幸いでした。
現場に駆け付け再び愕然としました。フェアウエイが8メートルもの深さで陥没しており、グリーン横は池に向かって大きく崩れ、西9番の池の水がなくなっておりました。何はともあれ安全を確保するために広く立入禁止区域を設定しました。
朝には雨は上がりましたが「安全を確認するまで営業はできない」と判断し、真駒内CCと滝のCCはクローズとしました。
なお、比較的被害の軽微な羊ヶ丘CCは営業しましたが、来場者数30数名と半ば休業状態でありました。
コース実査の結果、25箇所もの崩落、陥没被害が判明し、営業再開への対策を練りお客様の受け入れ態勢を取るべく行動をおこしました。
幸いなことに、お客様には迷惑をお掛けしますが、プレー制限を設けながらも何とか営業は可能と判断しました。
コース管理は想像以上の努力をしてくれたと思います。安全確保とプレーゾーンの整備に完全とは言えませんが、何とかオープンに導いてくれました。
全社一丸となってコースの清掃や片付けをしてくれました。社員には本当に感謝しております。
悪夢のような9.11から丸1年経過しましたが、この間、みなさまからの心温まるご声援とご支援があったからこそ今日があると思っております。
修復への工事も長引き、ゴルフ環境としては最悪な状態であってもクレームひとつ無くご利用いただきました。
災害当日に駆け付けていただき、工事へのアドバイスやコース改善への提言をたくさん戴き感謝しております。
考えてみれば、あの災害が当倶楽部の弱点を見出し、ゴルフ場とはこうあるべきと教えてくれたのかもしれません。
昨年の9.11が札幌カントリー倶楽部のスタートになったと思います。
昨日の北関東の被害が大きく報道され、他人事には思えません。異常気象はいつ何処で起こるか判りません。その時のためにも昨年の災害を教訓に強固なゴルフ場作りに今後とも努めていきたいと思います。
現在は、災害対策を施し、当倶楽部初のクリークが出来たり、問題箇所の強化もできました。更に大江さんの指導を受けながらグリーンの改善にも着手しております。みなさまに支持されるゴルフ場へと日々精進しますので、引き続きのご支援。ご指導をお願い申し上げます。
先ずは、9.11被害からの満1年に際し、御礼と今後の思いを述べさせていただきました。
心から感謝です。