芝の元気の素、 根毛(こんもう)を考える
大江さんの指導により、今年度は新たな挑戦を行っております。
根を活性化する特殊な液剤?を培養し定期的に散布しております。(詳細は企業秘密)
現在、当倶楽部のグリーンやフェアウェイ等の状態は良好でありますが、これはコース管理が水の管理や刈り込みを徹底して行っていることによるものであります。
その上、今回の液剤が加わり土の中の根を元気にしているものと思われます。
さて、根には「主根」と「側根」がありますが、主根は地中深くへと伸ばすものであり、側根は主根を支えるように縦横に伸びるものであります。
その両者には全体を取り巻くように細い毛が生えており、これらを「根毛」と言います。
その根毛の働きはどんなものかご存知ですか?
根毛は、根の表面積を著しく増大させ、地中の栄養素を吸い上げる重要な役割を果たしております。
驚くことに根毛の寿命は数日間という短命であり、順々に枯れ死していくそうです。
また、根を伸ばす最先端には根毛は生えず、伸長成長が終わった部分から根毛が生まれてくるとのことです。
見えない地中では生きていくための営みが繰り返されております。
根毛の量が芝の元気度を示すとのことであり、今回、実際に根を掘り出し観察してみました。
当倶楽部の芝の根は意外と元気に育っているとのことです。しかし、本州の某トーナメントコースの根と比較しましたが、根毛の量はその域には至っていないように思います。
もっと力強い芝を育成していきたいと思っております。
<グリーンの根>