土壌分析(健康診断)
当倶楽部の土壌分析結果が出ました。
pH(ペーハー)ですが、全般的に酸度が高いとのことです。
芝は、基本的には弱酸性が適しており、アルカリ化への対応が必要とのことです。
基本的に土壌は放っておくと酸化が進みます。
(化学の授業のようですが)植物は、根から養分である「陽イオン」を吸収する際に、根から「水素イオン」を放出します。結果、水素イオン濃度が高まり酸性化することになります。
(ちょっと難しいメカニズムの話ですが)
土壌が酸性になると、土の中のアルミニウムが活性アルミニウムになり、その影響を受け、三大肥料である「リン酸」が固まり吸収することができなくなり、栄養欠乏症になるそうです。
また、酸性では微生物が増殖できず、有機物の分解という大事な働きができなくなり、植物の環境としては大きく悪化することになります。
一方、アルカリ性に傾くと、土壌中のアンモニアがガス化して窒素分が失われ、そのガスが原因で生理障害がおこる可能性もあります。
適度なpHを保つことにより、元気な芝を育成することができるのです。
芝の育成工場である土壌は、人間の身体と同様、健康診断によるケアが必要と感じました。
(分析数値を人間の身体に置き換えると・・・)
因みに、pHは体温。EC(電気伝導度:土壌中のイオン濃度の総量)は血圧。CEC(塩基飽和度:陽イオンを吸着保持する能力)は胃袋の大きさ。等々に例えられます。