ある社員さんの退職
先日、当倶楽部に今春入社された社員さんが退職されました。
年齢は60歳を超えておりますが、コース管理の経験があり期待の新人でした。
毎日、張り切ってコースに出て作業をしていただいておりました。
突然の辞職申出があり、私が一週間前に社員面接を実施した人だけに驚きでした。
面接時は、一生懸命に取り組む姿が見え、身体に留意して頑張って下さいと伝えました。
屈託無い笑顔の印象的な方でした。
退職理由を明確にされませんでした。
大事な戦力を一人失うことは大きな損失です。
芝の育成はチョットしたミスでグリーンを傷めてしまいます。
0.何ミリの細かな調整をミスすると芝を枯らしてしまいます。
刈り糟(かりかす)がバケットに溜まると重さで想定以上に刈り高を下げることになります。
バケットの刈り糟をこまめに捨てることが求められます。
このことを注意したことが引き金になった模様です。
コース管理は、これらのこともあり真剣に業務に取り組んでおり完璧を求めております。
しかし、新人さんには判らないことです。
きちんと説明をしたとはいえ理解されていたかどうか疑問です。
表面的な作業手順やルールは、いつかは失念します。
何故、このようなことをしなければならないのかを伝える重要性を痛感しております。
芝が生き生きと育つために芽数を増やすための刈り込みが、反面、刈り高を下げ過ぎることで大きなストレスを与える。
また、グリーンが柔らかいと機械の自重で刈り高を下げることになります。
微妙なさじ加減が必要とされています。
毎日のルーティンは常に一緒ではないことを理解して貰う必要があります。
今回、このようなことをきちんと説明し理解して貰わなかった管理者の責任もあると思います。
突然の退職は残念でした。
このようなことがなきよう社員さんをケアしながら、頑張っていただけるよう努力して行きたいと思います。