連日の猛暑で体力を奪われ、気怠い(けだるい)日々を送っているのは人間だけでなく植物も同様です。
高温というよりも湿度が異常に高く、ここ数日の夜半には１００％近い数値を記録しております。
北海道の芝は、冬芝、寒冷地型芝草と呼ばれており、冬の寒さに強い種ですが、反面、高温多湿に弱いのです。

８月に入り晴天が続き、日に日に気温が上昇しております。
芝にとって大きなストレスとなっております。

土の中には色んな菌が存在し、湿気によりジメジメすると病原菌を繁殖しやすい環境を作ります。そこへ、高温多湿で免疫力を無くした芝は罹患しやすくなってしまうのです。
案の定、ここに来て病気が発生し始めており、殺菌剤により病気を抑える処置を済ませました。

コース管理は、芝への適切な水分補給と施肥等により、暑い夏を乗り切る努力を重ねております。
この時期、芝の刈り高を下げグリーンスピードを上げることは芝にとって大きなストレスとなるため、逆に、刈り高を上げ体力を維持させているのです。これからのシーズンを最高の状態にするためグリーンスピードは落ちると思いますが、どうかご容赦願います。