ゴルフへの生き甲斐
先週末、私の尊敬する実業家のYさんが東京から遊びにいらっしゃいました。
Yさんは、8年前に事故に遭い、自由の利かない身体となられましたが現在も懸命にリハビリをされております。今も左手と右足が不自由で、杖を必要とされており、長時間の歩行は難しい状況です。
今回の来札は、「当倶楽部でゴルフをする」という2か月前の約束が実現したものであります。
Yさんはゴルフを人一倍愛された方で、仕事にプライベートにと毎年たくさんのラウンドをされてきました。言わば「日常的なゴルフ」が事故によりその存在が消え去りました。非常に胸が痛みます。
以前から電話等で当倶楽部を見てみたいと仰っておられましたので、こちらから半ば強引にプレーをお誘いした次第です。
そして、長年愛用されていたパターをお持ちになり来場されました。
当日の最終組が後半のターンを終えた夕方4時頃、いよいよコースへと出かけました。
芝に反射する陽光に少し眩しそうにされ、心地よい爽やかな風を受けながら、柔らかな笑顔で何か感慨深くコースを眺めていらっしゃいました。
本日は、グリーン上でのパター勝負です。
8年ぶりのゴルフに高揚感が滲んで見えましたが、反面、片手でのパッティングとあって、従前の感覚が戻らずボールの転がりが今一つでした。しかし、感を取り戻し尻上がりに調子が出て綺麗な転がりが見られるようになりました。
真剣勝負の5ホールでしたが、結果的に私の負けとなりました。
(ホール間は乗用カートを利用され、グリーン上では芝への配慮から杖をつかず歩かれました)
昔とった杵柄(きねづか)と言いましょうか、さすがの集中力には感服しました。
今回は、ご本人にとって諦めてたゴルフが再開出来たことと、行動範囲が限定的になっている中、非日常的な自然に囲まれたゴルフ場で短い時間ではありますが過ごされたことが「楽しかった」と言っていただけたものと思います。
お疲れのご様子でしたが、しばらくはゴルフ談議に花が咲きました。
何よりもご一緒された奥様とお嬢様も楽しい時間を共有され笑顔が最高でした。
Yさんのように事情があってゴルフから遠ざかっている方々に、このような機会をご提供させていただくことにより「ゴルフへの生き甲斐」をもっと多くの方に持っていただきたいと感じました。
実は、私も素晴らしい笑顔に逢えて最高でした!!